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この本でも“西郷さん”は偉大だ!

  • 2007/07/15(日) 20:56:48

台風は案外とさっぱりと過ぎてくれた。考えたほどには、荒れもせず、速やかに過ぎ去った。
時間があったので、本を暗い雨戸を閉じた部屋に寝そべって読み続けた。一冊読み終わった。

<ぼやけた“西郷さん”の写真が謎を呼ぶ辰巳四郎さんの装丁本>
20070715204243.jpg

風野真知雄著『西郷盗撮』。
先に読んだ『鹿鳴館盗撮』『ニコライ盗撮』のシリーズ本の一作目に当たる。実のところ、この本は随分と前に読んだので内容が不確かだった。二作、三作と読み進むうちに、どうしても一作目を読んで思い出さないと話がつながらないと感じ、再度借り出してきた。

鹿児島はお隣の県ですので、この“西郷さん”の偉大なことと、地元での人気の高いことはよく知っています。日本の夜明けを導いた人でもあり、明治の黎明期には“西郷さん”を始め、大久保利通などの薩摩人が多数活躍をしたことは事実です。
この“西郷さん”と大久保利通とは、無二の親友でありながら、最後は袂を分かつことになり、しかも世間様の評判でも陽と陰の二人の性格が後々までも語り草となる。
この本でもテーマの根底は、その辺にあるような気がする。と思っていると最初と最後に意外な人物が二人出てきて絡みます。

主人公は例の「写真師」志村悠之介であります。西郷さんの写真を撮りに、薩摩へ乗り込みところから、いろいろな事件に巻き込まれます。西南戦争勃発前の鹿児島から、文明開化の日も浅い東京、居ながらにしてタイムトリップです。明治はついこの前のことですから、資料もたくさんあり、それも史実に克明に近いものばかりでしょうから、作家さんは書きやすいかもしれませんが、その隙間に実に微妙に、精細に主人公をはめ込んでいます。

“西郷さん”の側近である桐野利秋、明治の元勲大久保利通、枢密顧問官の勝海舟、警視庁大警視の川路利良、維新の元勲木戸孝允、歴史的写真師の上野彦馬と下岡蓮杖、数え上げればきりのないほど著名人が出てきますが、誰一人として外れがないほど上手くはめ込まれて、寸分狂いもなく話を盛り上げます。主人公の奥さんとして後の作品に出てくる片岡小夜も、この作品では謎の女です。二作目三作目へのつながりが、これを読むとよくわかる。

本日の覚え書き
この本では、主人公は「写真師」と呼ばれている。現在では一般には「写真家」であることの方が多い。この言葉はよく理解していた方がよい。
接尾語「師(し)」=技術・技芸などを表す語に付いて、その技術の専門家であることを表す。・・・「医師」「理髪師」
接尾語「家(か)」=そのことに従事している人であることを表す。「咄(はなし)家」「革命家」「芸術家」

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