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ちょっと立ち読み程度で読める本

  • 2007/08/05(日) 07:12:50

<浜昼顔の淡彩画が少し“あわれ”を感じる>
20070805064058.jpg

和野秀彦著『浜昼顔』、副題が「島の女と西郷隆盛」。
百五十ページ強の少ないページ数で、しかも行数も少ない。文字は大きめとなると一時間半もあれば読めてしまう本です。
サイズも規格外れに小さく、装丁も貧弱で普通だったら見過ごされてしまって、借りてのない本ではなかろうか?
副題に“西郷さん”の名前でもなければ、本当は見向きもしないのだけれど・・・

奄美大島は鎌倉時代から琉球支配を三百年以上も受け、江戸時代にはいると薩摩藩の支配下になります。圧政と抑圧とを受けながらも、南国特有の明るさと精神の気高さを持つ、誇り高き女性の物語です。
流人に近い形で奄美に流されていた西郷隆盛と杯を交わし、子供を二人もなした“アイ”という美しき女性が描かれています。
わずかな間の夫婦生活を、自分の一生の原動力にして、堪え忍び、子を育て、自活して、村の子女に機を教え、気高く誇り高く生きて行く“アイ”の生き様は魅力です。

薩摩藩の武士階級の権力の元、あえなく自分で精一杯育てた子供たち二人を、西郷は取り上げます。長男菊次郎は、西南戦争で足をなくしますが、留学の後京都市長になった方です。長女菊章は大山巌の弟、大山誠之助に嫁ぎます。誠之助はあまり有名ではありませんが、兄巌の反対を追い切って、西南戦争では西郷軍についた方です。

この本自体、そこはかとなく「島の女」の熱き情熱を感じさせる本です。タイトルのように派手さのない浜昼顔の花のように生きて、死んでいった女性が美しく書かれて印象的でした。

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