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表紙を他人に見られたら恥ずかしい本

  • 2007/09/02(日) 07:25:20

<春画が表紙を飾るちょっと危なげな本>
20070902064046.jpg

出久根達郎著『秘画』「御書物同心日記」シリーズであります。このシリ-ズが何冊あるのか正確に知らないが、私は二冊を読んだ。
この作家、出久根達郎さんはラジオで初めて知ったときには、古書店の主として紹介されていた。随分と昔のような気がする。
その後、何冊かの本(「俥宿」「世直し大明神 おんな飛脚人」)に接したの近年で、作家と言うより愉快な古本屋さんというイメージが拭いきれない。とにかくこのお方は本好きで、素晴らしい本に関する該博な知識の豊富さに驚いたことだった。

そんな作家さんでないと書けない本が、これらのシリーズです。

珍本の集まる将軍家には、奇怪な事件も出来(しゅったい)する
嫁入り道具の絵巻物を担保に、大名家が古本屋に金を借りにきた。
目利きを頼まれた御書物同心の丈太郎は、極彩色の春画にうろたえる。


帯にこんな文句が書かれているが、この本を読んでいる私も時々はうろたえる。他人様の前では、なるべく本を広げられない。この作家をよく知っている人で、この本が卑猥な物でないことを知っている方がそれほど沢山いるわけでなし、あぶな絵のような表紙を他人の前にさらすのはなかなか出来ることではない。

本はとにかく面白い。本好きにはとてもたまらない。
しかも中の本文の挿絵は、中一弥様でこれまた素晴らしくてたまらない。

紅葉山御文庫は、江戸城内に設けられた文庫で、君(家康)以来、献上されたり買い求めた貴重な書物を、収蔵し管理している。
書物奉行のもとに、書物同心が二十一名いる。同心は甲乙二組に分かれ、隔日交代で謹志している。


この本の主人公東雲丈太郎は、上記紅葉山御文庫に勤める“書物同心”であります。
佐藤雅美さんの書かれます「物書同心居眠り紋蔵」シリーズの“物書同心”とは、似て非なる物であります。こちらは町方の同心の一役方でありまして、俗に不浄役人と呼ばれる町奉行の配下の者であります。
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