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本の題名に惹かれる本ってありますよね

  • 2007/10/12(金) 07:56:01

<「あづま風俗」という浮世絵風の表紙絵も生きています>
20071012072732.jpg

早乙女貢著『深川しぐれ河岸』
早乙女貢作品も二十冊近く呼んでしまったが、あまり柔らかいものは多くない。大雑把な感じで言えば、戦国時代、江戸時代初期、幕末ものが多く、江戸中期を書いた作品の太平を描いた作品は少ない。
会津贔屓で、俗に官軍と呼ばれた薩長には良い感情を持っておいででない作品が多い。

その中でもこれは異色かも知れない。“深川”と名前がつくだけで、小粋な咄だろうし、“しぐれ河岸”と聞けば、これは色っぽい婀娜な女性が出てきそうではないですか。
表紙絵にさえそれらを暗示するものがあります。

江戸開府四百年記念出版
硬骨の直木賞作家が、円熟の筆で江戸深川・浅草の女を肌理細やかに描く!!


こんな大きな節目に出された作品にしては、小品揃いです。
書かれている短編の八作品の内訳は以下のようです。

洲崎の女
涙橋の女
おりんの橋
深川流し雛
彼岸花
深川しぐれ河岸
みぞれ河岸
金猫が哭(な)く


いずれも哀しい宿命の女たちが、その寂しい暮らしをまともに受け止めて生きていくはかない小説ばかりです。女の弱さがテーマのような歯がゆいほどの哀れさが先に立ちます。
早乙女貢さんは硬骨漢の作家と書かれる方で、ストーリーテラー賭しては一流でお話は面白いけれど、繊細で、屈折した柔な女の感情についてはちょっと苦手なのかな。
あえてあげれば、宇江佐真理さんの『深川恋物語』あたりの女性が書かれた“女”のお話の方が面白く、繊細で情緒を感じる。
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