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久々に全編丸々長篇でした。

  • 2007/11/27(火) 12:52:26

<文月信さんの劇画のような表紙絵>
本sawaadafuyunosikyaku

澤田ふじ子著『冬の刺客』。
澤田ふじ子さんにはいろんなシリーズ物が多い。中身はほとんど短篇仕立てであります。
しかしこの本は丸々一冊長篇でした。
本の帯には、

「わしの剣の腕は四十両か!」
きらびやかな〝日本の呉服所〟京都西陣に蠢く権謀。買われた真庭念流(居合い)の使い手が、家族のために修羅の鬼と化す・・・・・・・・・・


西陣に伝統的に伝わる織物の技術を、地方の藩が産業育成のために目をつけた。
それらの藩は織物を織る技術を得るためには、西陣から職人を足引きさせる行為をとるようになった。そこで西陣の高機組合では、その防衛策として、その足引きされる職人と他藩の護衛とを討ち果たす刺客を雇うことになる。

この雇われた刺客の男の本質的な優しさや、また余命幾ばくもない病気の身体、残されたいくであろう娘親子、刺客の男にまつわる諸々の男女・・・
実に面白く展開していくので、とてもテンポ良く読めていく。
華やかで煌びやかな世界を連想しがちな西陣の織物の世界で、その技術を支える職人たちの惨めな暮らしや、庶民の生活は余りにもかけ離れた暗いものです。
それらを過去の歴史の考察に、正確に時代を浮き彫りにして書いて下さる。

『冬の刺客』という選ばれた言葉の意味が大きい作品でした。
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