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京都弁が出てこない、京都の小説。

  • 2007/11/30(金) 08:49:58

<一見、火事場泥棒のような姿の男の表紙絵。この人物こそ・・・>
本sawaadakirinowana

澤田ふじ子著『霧の罠』、副題が「真贋控帳」。
澤田ふじ子さんの小説といえば、今まで読んだもののほとんどが京都弁であった。登場する人物も場所も京都が中心であるからやむを得ない。
所が今回は、場所は京都であるが、登場する人物のほとんどが篠山藩という小藩の藩士で、しかも在府の人間ばかりで、京都弁を喋る人間が出てこない。

濡衣を着せられた男の痛快な復習


天明の大火で焦土と化した京を舞台に、大名家が所蔵する茶道具の名品をめぐる暗闘と、
数奇な運命を辿る武士の生きざまを描く、書下し傑作時代長篇。


こんな帯の推薦文が付けられている。

主人公は品行方正、容姿端麗、控えめだが隠された剣の腕前は折り紙付きという、すこぶる時代小説の登場人物としては似つかわしい人物であります。
本文の半分近くまで、事件もなく、何も問題ないかのように思える話の運びが、突如暗雲に乗り上げるように主人公が事件に巻き込まれる。ちょっとした弾みから罠に陥れられ、冤罪を問われるようになり、しかもその影響を受け、江戸住まいをする父親と、姉が死ぬことになる。
後半のほんの数ページで、この本の山は終わるのだが、痛快と帯の推薦文に書かれたようには、復讐劇は終わらない。
短編でも同様だけれど、結末の展開はいつも短くあっけないのが澤田ふじ子さんの特徴のようで、その後を読者に預けるといった癖がある。

預けられても困る場合が多い。
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