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おどろおどろしていない陰陽師・・・その②

  • 2007/12/21(金) 20:48:21

<細かく見てゆくとなんともユーモラスな村上豊さんの表紙絵>
本sawadakarasubaba

澤田ふじ子著『鴉婆(からすばば)』、副題が「土御門家・陰陽事件簿」。
前回読んだ『大盗の夜』と同じシリーズものではあるが、今回のこの本は話の筋が全編貫いていて、短編仕上げにはなっているが一冊の長編とも言える。

その話の筋になっているのが、冒頭の作品の「鴉婆(からすばば)」で本のタイトルにもなっている。なんだか私のようなひねくれ者には、実に愛すべき好ましいばあさんで、とても愛着がわく。ただ者でなく、存在感がある人物で、この人物の存在が一番素晴らしく書かれた物語の芯だ。
主人公の陰陽師土御門家に振頭(ふれがしら)として、活躍する若き笠松平九郎に長男を殺されたにもかかわらず、この男をこよなく愛し、自分の大事な守り刀を託す事になる鴉婆(からすばば)の実に逞しく、崇高な人物感が好ましい。

鴉婆(からすばば)
赤い夏
狐の眼
闇の茶碗
冥府(めいふ)の鈴
親心因果手鑑(おやごころいんがのてかがみ)
鉄輪(かなわ)の女


前回の本と違って、笠松平九郎は街角に出かけて手相見、八卦見はしない。以前の作品では、彼が街角へたつ折りに、起こる事件や、遭遇する事件が主な内容でしたが、今回はこの鴉婆によって持たらされる事件や、絡んだ事件を彼は見事に処理し、解決していく。
短編でありながら、話がつながっている感じで、長編に感じられる所以だ。

それにしても表紙絵の村上豊さんの絵は、“とぼれん”感じが実に味わい深い。
それから本の表紙に使われている“鴉婆”の文字のフォントがとても美しい。
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