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映画にして欲しい小説でした

  • 2007/12/28(金) 21:14:50

<不気味な狐が鍵をくわえた表紙絵>
本sawadakitsunebi

澤田ふじ子著『狐火の町』・・・書き下ろし長篇時代小説
これは面白かった。
短編やシリーズ物が多い澤田ふじ子さんだが、これは長篇でした。
ストーリーや人物像、時代背景、人々の心の描写、家族愛、正しい主従関係、どれをとっても素晴らしい構成と物語で飽きさせず、一気に読んでしまった。
深夜にトイレにすわった時間も長かった。

この小説には、どのシーンをとっても映画になる素晴らしいシーンが多い。
京都の町に異変が起きる予兆とも言える異常な天気の表れが見られる。
まっとうな暮らしをして、弱者を助ける立派な質屋が登場する。
この主人公の質屋は元を正せば“狐火の孫”と呼ばれた盗人稼業のものだった。
この主人公がまっとうな人間になろうとする営みには、慈愛と優しさがある。
そして昔の盗賊仲間の仕返しと裏切りがある。
その犠牲になった愛らしい娘が拐かされて囚われの身となる。
絵に描いたような並外れた野卑だが鋭い同心が何かの匂いをかぎつける。
そして大地震がやってくる。

台詞にしたって、そのまま使って欲しいものが羅列する。
盗人が盗人稼業の倫理を語るこの台詞なぞ、誰か名優に語って欲しい名台詞ではあるまいか・・・

「盗みをしたかて、人を殺めたり、女子を犯したりしたらあかんねんでえ、そこのところをおまえもしっかり分別しておくこっちゃ。
それに弱い者をいじめたりしてはいけまへん、この三つは世の中の道からはずれた稼ぎをしているわしらの、せめてもの仁義なんや、そこのところをようわきまえときや」


誰か映画にして下さい。
結構なスペクタクル大時代劇になりますよ。
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