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今年初めて読んだ本

  • 2008/01/12(土) 08:42:13

<やはり稚拙に感じる蓬田やすひろさんの表紙絵だが、何故か味わいがある>
本sawadasenakanodokuro

この表紙絵が何故に稚拙かというと、このシーンは鋳掛け屋が背中の髑髏の入れ墨を見せて、町中の女にすごむという設定であります。鋳掛け屋は気の弱い男ですから、こんな感じでボォーと立ちすくんでいるだけでもいいのですが、背中の入れ墨がなんとも迫力なくて・・・

澤田ふじ子著『背中の髑髏』、副題は「公事宿事件書留帳*五」
NHKの金曜時代劇シリーズ「はんなり菊太郎」の原作として有名な本です。私はTVの方を一回しか見ていないので、あまりイメージが違うと思っているのですが・・・

このシリーズもすでにこれが五巻目で、中には七編の短編が収められている。単純に三十五のお話が書かれていることになる。

背中の髑髏(どくろ)
醜 聞(しゅうぶん)
佐介の夜討ち
相続人
因業(いんごう)の瀧
蝮(まむし)の銭
夜寒の辛夷(こぶし)


著者の澤田ふじ子さんはとても多作な作家であられますので、他にも沢山のシリーズ物がある。若干傾向は似ているとはいえ、それぞれの登場人物があり、その本独特の背景や趣旨はあるので、それらを同時に書き分けていく行為は素晴らしい。人物の個性と人柄の良さ、読後感の爽やかさはほとんど共通であり、これは作家さんの人物観と見識の高さゆえだろう。

これは想像に過ぎないが、作家さんはほとんど毎日ネタになる物を鋭い感覚で探しておいでなのだろう。何かのきっかけで得た些細なことが、大事な本のネタになるのだと思う。
それがなんであれ、つかんだものをいろいろと考え直すうちに、これはあのシリーズのこんな話に使おうとお考えになるのではなかろうか。シリーズとして書き分ける物が多いという大変さとは別に、ネタは何処かに当てはまりやすいという利点もあるのではなかろうか。それらを適切な場所へ、適切な季節で、いろいろアレンジを考えることによって、最高の物語に作り上げることが出来るのでしょう。
それにしても才人でらっしゃいますよね。
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