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わけてもこのシリーズ本が好きであります。・・・その②

  • 2008/01/18(金) 20:47:41

“敵討ち”というのは、時代小説の大きなテーマであり、沢山の作品が存在する。
自分のブログの中でも、十数編の敵討ち小説について書いている。
これは武家社会における悪慣習であり、追う者も追われる者もそれぞれに因縁と思惑があり、その生涯をかけた追い駆けっこが話として小説になりやすいのだろう。

自分の人生そのものを賭して日本全国を歩き回るこの敵討ちは、交通機関や、連絡網の未発達な時代には、雲をつかむような実感のもてないあてどない旅である。
果たしてそのような価値があるのだろうか?
よく殺された者が我がこの胸に抱かれつつも、「無念を晴らしてくれ!」と敵討ちに出ていくことを望み言い残す。
映画としては解らなくもないが、冷静になって考えると、死んでいった者が草葉の陰で、我が子の苦労する姿を本当に望んでいるであろうか?

今回のこの澤田ふじ子著『狐官女』にも、敵討ちが話題として大きな比重で出てきます。
主人公を喰って出てきた新たな人物が、実に頭脳明晰で、洞察力並び推理力が巧みで、風雅で、人生を有意義に生きるために武士を捨てたという小説上最高の人間像です。
この人物の友人が敵討ちに出ていかざるを得なくなって、娘を預けて旅立つ。
彼が敵を討つかどうかは、本文の中では余り出てこないので、ちょっと気になる程度であったが、最後の章が劇的でした。

やっぱり澤田ふじ子さんは澤田ふじ子流でこれを処しておられる。
名人芸のような良いお話であり、読ませていただいて深謝。

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