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読んでみて楽しい本だった・

  • 2009/07/10(金) 08:54:20

<タイトルと実によくマッチした村上豊さんの表紙絵>

本asadaoharawo

浅田次郎著『お腹召しませ』
タイトルも愉快だが、中身はもっともっと読んでいて楽しい本です。
表紙絵からしても、意地の悪そうな目つきで旦那様に何か言いそうな奥方のお顔が愉快だ。

浅田次郎という作家さんはいろんな本をお書きになる。
時代小説作家だけではなく、幅広く多彩でいらっしゃる。
その才が遺憾なく発揮され、またこれがよくできている。
普通の時代小説とはちょっと趣を異にするので、最初あれえって感じがするくらいだ。

お腹召しませ
大手三之御門御与力様失踪事件之顛末
安藝守様御難事
女敵討
江戸残念考
御鷹狩



いずれも作家、浅田次郎さんのひいおじいさんの時代、江戸幕末の頃の激動の時代の話で、ご本人の昔語りも可笑しい。
武士の本義が薄れてきた幕末から維新のころのお話です。

半分しか読めなかった本。

  • 2009/07/05(日) 07:32:18

<春を告げる花が扇面に描かれた表紙>

本fujisawasosyun

藤沢周平著『早春 その他』

まずは帯に書かれた文章、

藤沢さん晩年のこころ。
初老の勤め人の孤独と寂寥をえがく唯一の現代小説。
加えて時代小説の名品二篇と随筆四篇。
作家晩年の心境をつたえる澄明な文章!



時代小説しか今のところ読まないので、この現代小説と随筆はよしてしまった。
ところがこの本のタイトルは『早春 その他』になっていて、現代小説は「早春」でしたので、時代小説方のだけは「その他」ということになる。しかも小さな字で、付け足しのように書いてある。
そんなこんなで結果的には、この本のその他の部分だけ、半分を読んだだけであります。

深い霧
野菊守(も)り



このおとなしい作品はそれなりに藤沢周平作品で、おもしろかった。
華々しさがなく、どこか江戸を離れた地方の藩の出来事で、いつもの藤沢作品であった。

『密約あり』って感じするね。

  • 2009/07/01(水) 09:13:04

東国原氏、比例1位で処遇=衆院選対応で自民が検討
6月30日18時3分配信 時事通信

 自民党は30日、次期衆院選への出馬を要請した東国原英夫宮崎県知事について、比例代表の1位として処遇する方向で検討に入った。知事の知名度を生かすため、具体的には無党派層が多い東京や南関東のブロックからの出馬が浮上している。衆院選の苦戦が予想される中、タレント出身でもあり全国的に人気がある知事を衆院選の目玉候補とし、党勢拡大につなげたい考えだ。
 同党の古賀誠選対委員長は29日、河村建夫官房長官と会談し、東国原知事に関し「国政に意欲がある」との感触を伝えた。この後、河村氏は首相に報告した。
 古賀氏は23日に宮崎県庁に出向き、知事に衆院選出馬を要請。知事は自らを党総裁候補とすることを条件に挙げ、回答を留保した。古賀氏らには、知事の出馬が早めに固まれば、知事が7月3日告示-12日投開票の東京都議選の応援に入ることができるとの期待もある。
 ただ、知事は30日、県庁で記者団に「(同党からの接触は)ない。返事がなければ県政にまっしぐらだ」と強調。比例1位での扱いを受け入れるかどうかは不透明だ。また、受諾したとしても、純粋比例候補は極力抑制するとの党の基本方針と矛盾するため、異論が出る可能性もある。

 


麻生首相 東国原知事の入閣で調整 分権改革担当を検討
毎日新聞

 麻生太郎首相が閣僚人事で、次期衆院選に自民党公認候補として擁立を打診している東国原英夫宮崎県知事を入閣させる方向で検討していることが6月30日分かった。首相は閣僚の兼務解消などに伴う人事を一両日中に断行する方針で、東国原氏を地方分権改革担当などのポストで処遇することで調整している。衆院選に向け、国民的な人気の高い東国原氏を自民党の「選挙の顔」にすることで、民主党に対抗するのが狙い。



政治の世界ってスゴイよね。
立候補するかどうか不明の、しかも通るかとおらないか分からない人物をすでに大臣にしてしまう。
なりふり構わない年増女の馬鹿狂いってところですかねえ。

知られていないであろう、こんな知事の発言。

  • 2009/06/30(火) 09:07:07

「(国政に)行くなと言うんだったら、行かない。(もし残ったとしても知事職を)一年半、プラーっとさせてもらう。一期でやめて、その後、誰がなるのかわからない」


東国原知事が28日に開いた日南市(宮崎県南部)で開いた政治資金パーティでの発言であります。
彼はもうすでに宮崎を見限っている。
大いなる開き直りであります。それに同調して仕方ないかという輩も多いです。

前回元国交相が国政への誘いを呼びかけて、県民の反対が82%で取りやめになった経緯がある。今回古賀某かの呼びかけで、またもや国政への転出意欲を見せている知事でありますが、県民の反対は62%であります。
知事曰く、「反対が減りましたね」
この程度の意識であります。

同日に記者団に、知事は会見で言われた。

「予算を編成し来年二月の県議会で採決されれば、事実上僕の仕事は終わり。僕が辞めてもマニフェストは達成される」


この言葉に地元紙の論説委員は、

任期四年のうち一年七ヶ月を残し「仕事が終わり」とは聞いたことがない。だがもはや、反対する県民の思いは届かないだろう。


国政転出の結論ありきの理論武装が何かと目立つ。

私も同感であります。最初の頃、途中まで応援してはいたけれど、この人の本心が見え始めてからは、「あ~あ、やはり上昇志向人間か?芸人根性は抜けねえな」と感じていました。

地元でも利害関係のない有知識人は、皆さん同様に呆れかえっています。
いくら良いこと言っても、自民党との密約は出来ているようでして・・・ね。

往年の有名作家が名を連ねるアンソロジーの楽しみ。

  • 2009/06/29(月) 17:14:57

<一見、なにが書かれているかが判然としない表紙絵>

本ooedoshimeitehai

『大江戸指名手配』、新潮社刊アンソロジー集「時代小説の楽しみ」の第六巻であります。
この判然としない表紙絵は、よくよく見るとこの主題に沿って登場人物の鼠小僧や弁天小僧といった悪党と、捕り物に使う道具などが配されている。

縄田一男編『時代小説の楽しみ』は、全十二巻、別巻一巻の時代小説アンソロジーとしては、講談社の『時代小説ベストセレクション』と並ぶ傑作集であります。

1、秘剣、豪剣、魔剣
2、闇に生きる
3、関八州の旅がらす
4、八百八町捕物控
5、江戸市井図絵
6、大江戸指名手配
7、剣に生き、剣に死す
8、戦国英雄伝
9、維新の群像
10、仇討騒動異聞
11、魔界への招待
12、波濤風雲録
別、十二人のヒーロー


かなり以前に読破したものですが、時折どれかを借りてきて読む楽しみは、アンソロジーに勝るものはありません。

稀代の悪党どもが時代小説の大家によって生き生き書かれています。映画や小説、そしてTVなどでおなじみの悪党の名前が連なります。

天一坊   子母沢寛(1892年2月1日 - 1968年7月19日)
河内山宗俊   柴田練三郎(大正6年(1917年)3月26日 - 昭和53年(1978年)6月30日)
底にいた悪党    富田常雄(1904年1月1日 - 1967年10月16日)
清兵衛流極意    佐賀潜(1914年3月21日 - 1970年8月31日)
おのれの顔     松本清張(1909年12月21日 - 1992年8月4日)
弁天小僧     川口松太郎(1899年(明治32年)10月1日 - 1985年(昭和60年)6月9日)
暁のひかり     藤沢周平(1927年12月26日 - 1997年1月26日)
女犯外道     南條範夫(1908年11月14日 - 2004年10月30日)
殺しの掟     池波正太郎(1923年(大正12年)1月25日 - 1990年(平成2年)5月3日)
村井長庵     村上元三(1910年3月14日 - 2006年4月3日)
深川安楽亭     山本周五郎(1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日)
五右衛門処刑     多岐川恭(1920年1月7日 - 1994年12月31日)
大盗マノレスク     白井喬二(1889年9月1日 - 1980年11月9日)
空を駆ける盗賊      神坂次郎(1927年3月2日 - )
夜を歩く男~真説鼠小僧~   早乙女貢(1926年1月1日 - 2008年12月23日)
二人小僧     角田喜久雄(1906年5月25日 - 1994年3月26日)


有名、無名を問わず悪者が登場する。見方を変えれば、或いは上手な作家の観点から見れば、悪党も時代小説の立派な主人公、いやむしろヒーローであります。
遠い時代の流れを飛び越して現代に生きています。

ただ残念なのは、これらをお書きになった作家様は神坂次郎様を除き、どなたも物故者となられていらっしゃる。
私が最初にこのアンソロジーを読んだときにはご健在のお方もいらっしゃったし、早乙女貢様は昨年末にお亡くなりでしたね。
ほとんどの名作家様のその名前を聞くだけで嬉しくなってしまう方々なので、時代小説はやめられないし、永遠の宝物であります。

そういえば悪者のことを【悪漢】と読んでいましたが、単に【悪漢】 悪事を働く男というだけでないなんだか素晴らしい響きを感じたものです。
その点、 【悪人】【悪者】なんてかわいいチンケな存在に感じます。


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